
ブッダのことば-スッタニパータ (岩波文庫)
中村 元
累計読者数47
平均ハイライト数 383.4件/人
推定読了時間 約9時間4分
star総合評価 71/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 14%
この本について
仕事でも日常でも、ちょっとした一言にイラッとしたり、逆に褒められた時に変に力んでしまったり、自分の心の揺れに振り回されることってありますよね。頭では「平常心が大事」と分かっていても、実際にそれを保つのはかなり難しい。僕も同じで、つい比べたり、誰かの態度に反応しすぎたりしてしまいます。 『スッタニパータ』を読むと、その揺れが千年以上前から人間の共通の悩みだったんだと実感します。たとえば「罵られても敬礼されても平然とせよ」という一節は、単に我慢しろというよりも、外の評価に引っ張られすぎると自分の軸が消えてしまうよ、という静かな助言に聞こえます。あるいは「他人よりすぐれていると思ってはならない」という言葉は、競争の中で自分を見失いそうなときに、いったん呼吸を戻してくれる感じがある。さらに「食物が清浄であるとき心も清浄である」といった表現は、心の状態が生活の細部と密接につながっているという、非常に現実的な視点をくれます。 この本が効くのは、劇的な答えを求めている人ではなく、「いまのままでは疲れるけど、どう整えたらいいのか分からない」という人だと思います。怒りや高慢に支配されないこと、執着を少しずつ手放すこと、他者を自分に引き比べてみること。どれも派手さはないけれど、日々の態度をそっと変えてくれる言葉ばかりです。日常のノイズに振り回されがちな人ほど、静かな場所でページを開くと、意外とすっと入ってくるはずです。
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出版社による紹介
数多い仏教書のうちで最も古い聖典。後世の仏典に見られる煩瑣な教理は少しもなく、人間として正しく生きる道が対話の中で具体的に語られる。初訳より26年、訳文はいっそう読み易くなり、積年の研究成果が訳注に盛られ、読解の助となるとともに、他仏典との関連、さらには比較文化論にも筆が及び興味は尽きない。
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