
仏教経典散策 (角川ソフィア文庫)
中村 元
KADOKAWA / 2018-02-24
累計読者数41
平均ハイライト数 22.5件/人
推定読了時間 約3時間55分
star総合評価 60/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 18%
この本について
仕事の判断でも、人間関係でも、「正しさ」をつかもうとするほど視界がにごることがあります。分かっているつもりで反論したり、相手の言葉に反応しすぎたり、あるいは自分の中の不安に振り回されたり。頭では「とらわれない方がいい」と分かっていても、実際には難しいままですよね。 『仏教経典散策』を読んでいて感じたのは、経典の知識というより、「認識そのものがどれだけ先入観に左右されているか」を静かに突きつけられるところです。文字や概念は指であって月ではない、という話も、抽象論ではなく「自分の思い込みのフィルターをいったん外してみる」という現実的な態度として効いてきます。さらに、理想の悟りさえ執着の対象になり得るという指摘は、完璧さを追い続けて疲れているときにふっと力を抜かせてくれます。 もう一つ大きかったのは、理念だけで完結しない姿勢です。仏教は生きた実践であり、身体・言葉・心の働きを丁寧に整えるところからしか始まらないという視点は、行動のハードルを上げるのではなく、「まず今日の言葉遣いから変えてみるか」と現実に戻してくれます。自分の煩悩を否定したり責めたりするのではなく、どう扱うかに意識を向けられるのも、この本ならではの落ち着きでした。 抽象論よりも、日常の思い込みの癖に気づきたい人に刺さる一冊だと思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
仏教の膨大な経典を、どこからどう読めば、その本質を探りあてられるのか。 スッタニパータやダンマパダなどの原始仏典から、 般若心経や法華経など日本でも身近な大乗経典、 そして大日経をはじめとする密教経典まで。 17の主要経典を取り上げ、現代人が読み、味わい、 人生に取り入れるためのエッセンスを丁寧に解き明かしていく。 原典研究や現代語訳で知られる仏教学の第一人者らがやさしく誘う、 広大なる仏教世界への道案内。 【目次】 経典について 1 原始仏教の経典 スッタニパータ ── 最古の仏典 ダンマパダ ── 真理のことば ジャータカ ── 一角仙人伝説をめぐって ミリンダ王の問い ── インド人とギリシャ人の対論 2 大乗の経典 般若心経 ── 仏教のエッセンス 金剛経 ── あらゆる観念を断つ 浄土経典 ── 無量寿経と阿弥陀経 法華経 ── 一仏乗と久遠の本仏 観音経 ── 観世音による救済 維摩経 ── 沈黙と討論 勝鬘経 ── 王妃の説法 華厳経 ── 無尽荘厳の世界 楞伽経 ── さとりとぼんのうのたね 父母恩重経 ── はかりしれない親の恩 3 密教の経典 大日経 ── 如実に自心を知る 金剛頂経 ── 即身成仏の論理 理趣経 ── 愛欲は清浄か
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要







