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現代語訳 般若心経 (ちくま新書)

現代語訳 般若心経 (ちくま新書)

玄侑宗久

累計読者数8
平均ハイライト数 17.5件/人
推定読了時間 約4時間25分
star総合評価 50/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 11%

この本について

日々の判断や人間関係で、言葉にしばれすぎている感覚ってありませんか。考えるほど視野が狭くなるというか、「理解しているはずなのに落ち着かない」みたいな状態です。自分もそのモードに入りがちで、理屈を足しても前に進まない時期に出会ったのが、この『現代語訳 般若心経』でした。 刺さったのは、著者が「理知ではなく、もう一つの体験的な知がある」と丁寧に説明してくれるところです。六根と六境の話も、抽象ではなく日常の感覚の話として語られるので、仏教を遠い思想としてではなく「今の自分の認知のクセをほぐす視点」として読み直せます。固定した“私”を前提にしない感覚や、「言葉は全体を仕切る」といった指摘も、ふだん無意識にやってしまっている思考の強制力に気づくきっかけになりました。 全体性とか空といったテーマは難しく見えるけれど、著者の語り口はどこか生活に近い。因果も共時性も、縁起という一つの現実としてつながっている、という説明は、頭で理解しようと背伸びするのではなく、「ああ、確かに世界ってこういう流れでできてるよな」と身体感覚で腑に落ちていきます。 思考に偏りがちで、気づけば自分の見ている世界を言葉が細かく区切ってしまう。その状態に疲れを感じている人に、とても静かに効く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人はどうしたら苦しみから自由になれるのだろうか。私たちは、生まれ落ち成長するにしたがって、世界を言語によって認識し、概念を動員して理解する。それは、社会で生きる以上不可欠なものかもしれないが、いっぽうで迷いや苦しみの根源でもある。『般若心経』には、そうした合理的知性を超えた、もうひとつの「知」が凝縮されている。大いなる全体性のなかに溶け込んだ「いのち」のよろこびを取り戻すための現代語訳決定版。
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