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善の研究

善の研究

西田 幾多郎

講談社 / 2006-09-10

累計読者数17
平均ハイライト数 4.6件/人
推定読了時間 約6時間22分
star総合評価 33/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 12%

この本について

仕事でも日常でも、気づけば頭の中で「これは正しいのか」「自分の見方はズレていないか」と自問ばかりしてしまうことがあります。考えれば考えるほど混乱して、結局その場の感覚が見えなくなるあの感じ…。同じような迷いを抱えたときに、西田幾多郎の『善の研究』が少しだけ視界を開いてくれました。 この本が効くのは、まず“事実をそのまま見るってどういうことか”を、表面的なスローガンではなく、思考が生まれる前のレベルから丁寧にほぐしてくれるところです。「経験するとは、毫も思慮分別を加えないこと」という一文は、判断に飛びつく前に一度立ち止まる感覚を思い出させてくれます。また、主観と客観を切り分けて考えがちな私たちに対して、「両者はもともと一つの事実の見方にすぎない」と示されると、普段の思考のクセが少し緩みます。さらに、善を“外から与えられるルール”ではなく“人格の実現”として説明していく流れが、自分の行動を誰かの基準ではなく、自分の内側から見直す手がかりになります。 結局のところ、この本は読みやすいとは言いませんが、曖昧なモヤモヤを「いったん自分の意識レベルから観察してみる」という姿勢へ引き戻してくれる力があります。考えすぎて視界がにじんでいる人、一周回って“感じる前に判断してしまうクセ”を疑いたい人には、かなり刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

日本最初の本格的な哲学書『善の研究』。深い思索とたゆまぬ探究心、西洋思想との厳しい対決。西田幾多郎は、人間の意識を深く掘り下げ、心の最深部にある真実の心は何かを探究し続けた。本書では、難解な本文を平易に噛み砕きやさしく読み解き、詳細で懇切な注釈と的確な解説を施し、論旨を纏め示す。2編の補論も収載、西田の代表作理解のための最善の書。(講談社学術文庫)
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