
クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方 (星海社 e-SHINSHO)
海老原嗣生
この本について
やりたいことが定まらないまま年齢だけ重なっていく感じや、「このままでいいのか」と思いながらも動けない時間ってありますよね。僕もけっこうそのタイプで、夢をひとつに決めきれず、新しい興味が出てくるたびに「また迷ってるだけなんじゃ…」と落ち込むことがありました。ただ、この本を読んでからは、そうやって迷うこと自体にもう少し寛容になれました。 著者が言う「夢は折々の旬みたいなもの」という視点はかなり救われます。夢が変わるのは不誠実でも弱さでもなく、きちんと消化して次に行くための流れなんだと腑に落ちる。さらに「悲観は気分、楽観は意志」という言葉があって、慎重さを“弱点”ではなく“備えの才能”として扱う感じがすごく現実的です。無謀な挑戦を求めるんじゃなくて、生かし場を残して逃げ場をつぶすような、ちょっと勇気がいるけど現実的な動き方を教えてくれます。 もうひとつ大きかったのは、「キャリアの8割は偶然で決まる」という前提です。偶然というと受け身に聞こえるけれど、ここでは“偶然を増やす行動”がちゃんと語られていて、好奇心→やってみる→続けてみる→調子に乗らない、という流れがすっと頭に入ります。夢は探しに行くものじゃなく、出会いの中で見つかる。そのための“動ける範囲の一歩”をどうつくるかを具体的に示してくれる一冊です。 今の夢にモヤモヤしつつ、「でも捨てる勇気も決める覚悟もない」という人にはとても静かに効くと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
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