ヨムナビ
ドリーム・ハラスメント 「夢」で若者を追い詰める大人たち (イースト新書)

ドリーム・ハラスメント 「夢」で若者を追い詰める大人たち (イースト新書)

高部大問

イースト・プレス / 2020-06-10

累計読者数5
平均ハイライト数 25件/人
推定読了時間 約2時間55分
star総合評価 68/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 52%

この本について

「夢を持て」と言われるたび、なんとなく胸がざわつく人は多いと思います。やりたいことを聞かれても即答できないし、そもそも“夢を起点に生きる”前提で話が進むたびに、自分だけ取り残されているような感覚が残る。僕自身、学生時代からずっとこの違和感を抱えていました。 この本が面白いのは、「若者が夢を持てない」のではなく、「大人が夢を道具にして若者を走らせようとしている」という構造を丁寧にほどいていくところです。まず行動が先で夢は後から生まれる、という視点はすごく実感に近いし、「やりたいことが無くても、やりたい“方法”ならある」という指摘は、息の詰まった状況に小さな逃げ道をつくってくれる感覚があります。また、計画的偶発性の話にも触れられていて、歩き出しさえすれば偶然が味方してくれる可能性が高まる、という現実的な示し方も無理がない。 読んでみて、「夢が無い自分を責める必要は無い」と自然に思えてくるのが、この本のいちばんの効き目です。夢はしばしば“強制されるもの”として語られるけれど、本書は逆に、目の前のことをやりながら“後からくっついてくるもの”として扱ってくれる。その視点の変化が、焦りを静かにほぐしてくれます。 夢に対してずっと居心地の悪さを感じてきた人、進路や仕事で「これだ」が見つからずに立ち止まっている人に、特に刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

<各界絶賛> ■武道家 内田樹氏 呪符として機能している「夢を持て」「自分らしく生きろ」という言葉の負の効果に、 我々はもっと恐怖心を持つべきである。 ■思想家 田坂広志氏 若者に「夢を持て」と語る大人は、必読! ■教育改革実践家 藤原和博氏 私には夢がなかった。リクルートに憧れはなかったし民間校長になる夢を見たこともない。 「教育改革実践家」は52歳の私があとづけで付与した肩書きだ。 ■経営学者 野中郁次郎氏 計画・分析偏重の呪縛から逃れよ。「いま・ここ」の直接経験から見えてくるのが「生き方」だ。 夢の強要。その罪と害 犯行の凶器は、「夢」でした。タチの悪い悪意無き共犯者たちによる「夢を持て」の大合唱。その陰に隠れて黙殺されてきたドリーム・ハラスメントという実態。数々のインタビュー・文献調査から浮き彫りになったのは、夢を持てずに苦しむ直接的被害者と、意外な間接的被害者の存在。誰も夢から逃れられないのに、誰も夢の持ち方は教えてくれない。夢に支配されない生き方も提示されない。只々「夢は善」と妄信させるだけ。夢を持てないとヒトは死ぬのか。そんなにも社会は生きづらいのか。教育関係者自らが、教育界の長年のタブーをえぐり出す。 【目次】 はじめに 第一章 夢に食い殺される若者たち 第二章 職業以外の夢が認められない異常 第三章 タチの悪い悪意無き共犯者たち 第四章 夢を持たないとヒトは死ぬのか 第五章 それでも夢を持たせたいならば おわりに
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要