
洗脳力
苫米地英人
アスコム / 2007-04-10
この本について
最近、「自分の夢ってこれでいいんだっけ?」とか「目標を立ててもどうもしっくり来ない」とか、そんな違和感を抱えてる人とよく話します。日々やることはあるのに、どこに向かっているのかよくわからない感じ。僕自身もずっとそこでもがいてきました。 『洗脳力』を読んで面白かったのは、このモヤモヤを「意志の弱さ」みたいな話にせず、もっと視点そのものの問題として扱っているところです。たとえば、複数の出来事に共通の説明をつけられる状態こそが抽象度を上げた思考だという話。これを知ってから、目の前の悩みをひとつずつ潰すよりも、そもそも自分がどんな枠組みで世界を見ているのかを疑う時間が増えました。あと、過去が固定された出来事ではなく「いまの解釈でいくらでも変わるもの」だという説明も、自分を縛っていた理由のない後悔をだいぶ手放させてくれました。 そしてもう一つ大きかったのは、「夢の抽象度を上げる」という考え方です。自分だけが満たされればいいという小さな夢ではなく、もっと広い範囲を巻き込んだ状態を思い描くこと。その方が結局はラクで自然に前に進める、という感覚が腑に落ちました。無理やりドーパミンを出して走り続けるような目標は、そもそも本心ではないというのも、かなり厳しいけれど正直な指摘だと思います。 「やりたいことが見つからない」「今の夢が本物か自信がない」そんな人には特に刺さる本です。自分の殻を破るとか大げさな話ではなく、世界の見え方を少しずらすだけで、だいぶ呼吸がしやすくなる感覚がありました。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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