
やりたいことが見つからない君へ(小学館YouthBooks)
坪田信貴
小学館 / 2021-10-06
この本について
「やりたいこと、別にないんだよな…」とか、「今の自分のままでいいのか分からないまま毎日が過ぎていく…」みたいな感覚って、僕自身もずっと抱えてきました。周りが進路や夢を語るたびに、置いていかれる感じがする。でも無理に“明確な目標”をひねり出そうとしても、余計に空回りするんですよね。 この本がよかったのは、やりたいことが見つからない状態を「欠けているもの」扱いしないところです。むしろ、その状態だからこそ気づけることがある、と視点をひっくり返してくれる。たとえば、人のやりたいことを手伝う姿勢のほうがチャンスに近づきやすいという話は、実際の行動レベルで腑に落ちました。背伸びした夢より、いま目の前にある“求められている役割”に応えるほうが、自分の成長の手触りが早いんですよね。 もうひとつ刺さったのは、「成功している人ほど失敗を“材料”として扱っている」という視点です。僕も失敗を反省の海に沈めるタイプだったんですが、これを読んでからは小さな失敗でも記録して、次の一歩に使う習慣ができました。感情ではなく“材料”として扱うだけで、行動のハードルがだいぶ下がります。 そしてこの本は、人間関係の扱い方にも触れているのが意外と大きい。自分のアイデンティティは人との関係性のなかで形づくられる、という視点は、「自分とは何か」を一人で抱え込んで迷っていた頃の僕に刺さりました。まずは身近な一人を大事にすることが、自分を整える近道なのかもしれません。 「やりたいことが分からないまま動けずにいる人」ほど静かに効いてきます。僕と同じように、迷ったままでも一歩だけ進みたい人には合うと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
読書の順序
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