
ソフトウェア見積り 人月の暗黙知を解き明かす
スティーブ マコネル, 溝口 真理子;田沢 恵, and 久手堅 憲之
日経BP / 2006-10-10
この本について
見積りの話になると、なぜか場の空気が少し固まることがありますよね。経験値で何となく数字を出してしまったり、経営側の「この日までに頼む」という気迫に押されて幅を狭めすぎたり。自分でも「これ根拠あるのかな…」と思いながら進めるあの感じ、ずっとモヤモヤしていました。 この本が助かったのは、見積りを“感覚の勝負”から引きはがしてくれたところです。たとえば、見込み値から25%以上短縮するのは原理的に無理だとか、判断だけの見積りは平均67%ずれるとか、言われてみれば当然なのに日常では見落としている事実が次々出てきます。要求変更が積み上がるのに再見積りしない、楽観主義が組織ぐるみで発動する、といった現場のあるあるも丁寧に言語化されていて、「自分だけの問題じゃなかったんだ」と肩の力が抜けました。 特に刺さったのは、数えられるものは数える、数えられないなら計算する、それでも無理なら判断にするという順番を徹底する話です。即興の見積りを避け、小さく分解して誤差を相殺するやり方も、明日からの実務にそのまま持ち込める感覚があります。予測可能性を重視するビジネスでは、細い一点の数字より、幅と確率を示すほうがむしろ誠実なんだという視点も腑に落ちました。 無理なデッドラインに悩んでいる人、毎回見積りで自信をなくす人には特に届くと思います。僕自身まだ迷いながらですが、この本のおかげで「見積りは再現可能な作業にできる」という感覚がようやく持てました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




