
熊とワルツを リスクを愉しむプロジェクト管理
トム デマルコ、ティモシー リスター、伊豆原 弓
この本について
仕事のスケジュールがどんどん“決まっていく”のに、根拠は誰も説明できないまま。「いや、このままじゃ無理だよな…」と思っても、言った瞬間に自分だけ損をする空気がある。そんな場面、けっこうありますよね。私もプロジェクトの見積もりや計画が“信念だけで”押し切られていくのを前に、どう距離を取ればいいのかずっと悩んでいました。 『熊とワルツを』は、そういうモヤモヤに対して、「何を信じてよくて、何を信じてはいけないか」を冷静に教えてくれる本です。真実を口にすると不利になる環境がいかに判断を歪めるかとか、スケジュールの「不確定性」を見たくない組織ほど、幻想みたいに細かい期日を作ってしまうこととか、読者が保存している抜粋を見ても“ああ、ここが刺さるよな…”というポイントが多いんですよね。特に、自分の「わからない」をちゃんと言えるようになるだけでも、無茶な幸運頼みの計画から距離を置けるようになります。 読んでいて実感したのは、この本はプロジェクト管理のテクニック集というより、「自分の判断を守るための考え方」をくれるということです。問題を言い出しにくい文化の中でどう動くか、リスクを“悪い予感”ではなく“扱える現実”として形にするとはどういうことか。そこが腑に落ちると、仕事の風通しが少し変わります。 特に、根拠のない楽観に振り回されがちな人には刺さると思います。自分の直感を押し殺さずに済むようになる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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