
1ミリの後悔もない、はずがない(新潮文庫)
一木けい
新潮社 / 2020-06-01
累計読者数3
平均ハイライト数 9件/人
推定読了時間 約3時間20分
star総合評価 50/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 43%
この本について
人間関係で「あのとき別の言い方できたよな…」とか、ふとした一言に長く引きずられてしまうことってありますよね。相手の気持ちも自分の気持ちも整理しきれないまま時間だけが進んで、いつの間にか“失った側”として悩みを抱えていることもあると思います。 『1ミリの後悔もない、はずがない』は、その揺れを無理に抑え込まず、ちゃんと揺れたままの自分を見つめられる物語でした。登場人物たちは強くもなく弱くもなく、ただ自分の選択に戸惑い続けています。五秒の思いつきで出たセリフに五日落ち込むような、あの感じ。それを笑い飛ばさずに描いてくれるから、読んでいる自分も少し呼吸がしやすくなるんです。見逃してしまいそうな愛情や、言葉にならない祈りのような気持ちが、そのままの形で置いてあるところが、この本の効き方だと思います。 個人的に響いたのは、失う絶望と得られない絶望を分けて語る視点や、「潮時」を終わりではなく“漕ぎ出すタイミング”として示す父の言葉です。人生の転機って、だいたい自分の中の何かが静かに変わる瞬間で、この本にはその微細な揺れ方がいくつも描かれています。誰かとの距離が縮まったり離れたりするたびに、自分の輪郭だけは確かに変わっていく。そんな過程を丁寧に拾ってくれる物語です。 人との関係に疲れたけれど、完全に投げ出したいわけじゃない人。そういう人には、特に静かに刺さるかもしれません。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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出版社による紹介
「俺いま、すごくやましい気持」。ふとした瞬間にフラッシュバックしたのは、あの頃の恋。できたての喉仏が美しい桐原との時間は、わたしにとって生きる実感そのものだった。逃げだせない家庭、理不尽な学校、非力な子どもの自分。誰にも言えない絶望を乗り越えられたのは、あの日々があったから。桐原、今、あなたはどうしてる? ――忘れられない恋が閃光のように突き抜ける、究極の恋愛小説。(解説・窪美澄)
目次
西国疾走少女 ドライブスルーに行きたい 潮時 穴底の部屋 千波万波
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