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日本のいちばん長い日(決定版) 運命の八月十五日

日本のいちばん長い日(決定版) 運命の八月十五日

半藤 一利

文藝春秋 / 2022-07-21

累計読者数29
平均ハイライト数 12.5件/人
推定読了時間 約4時間53分
star総合評価 47/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 11%

この本について

最近、自分の判断に自信が持てなかったり、周りの空気に流されそうになって「本当にこれでいいんだろうか」と立ち止まることが増えていませんか。正解が見えない状況で、誰がどこまで責任を引き受けるのか。その空気の揺れが読めなくて、判断が遅れたり、気持ちばかり疲れてしまう。自分もよくそこでつまずきます。 『日本のいちばん長い日(決定版)』を読んで刺さったのは、あの八月十五日前後の混乱が「英雄の物語」ではなく、立場の違う人たちの迷いと葛藤の集積として描かれているところでした。録音盤をどこに隠すかという細かな判断が、後の混乱を避ける決定打になったこと。天皇ですら確信を持てず、それでも「ここで決めるしかない」と腹を括った瞬間があったこと。言葉の一つの解釈をめぐって議論が果てしなく続き、誰も全体を見渡せなくなっていく様子。それらが妙に仕事や日常の判断場面にも重なってきます。 この本は歴史の勉強というより、「混乱の中でどうやって最終判断にたどり着くのか」を丁寧に見せてくれます。特に、立場ごとに“守るもの”が違うと、同じ言葉でもまったく別の意味に聞こえてしまうあのズレ。そこを理解できると、現代の職場で起きる摩擦にも少し説明がつくようになります。 一歩を決めきれないときや、組織の意思決定に疲れている人にほど刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

降伏か、本土決戦か。8・15をめぐる攻防が始まる! 半藤一利の傑作ノンフィクションを、SF伝奇漫画の巨匠・星野之宣が鮮烈コミカライズ。 敗色が濃い昭和20年夏。連合国によるポツダム宣言をめぐり、受諾派と徹底抗戦派との間で鈴木貫太郎内閣の意見は真っ二つに分かれていた。無条件降伏を主張する米内海軍大臣と東郷外務大臣に対し、阿南陸軍大臣と梅津参謀総長は「国体護持」の堅持を訴え、一歩も譲らない。 広島への原爆投下、ソ連の参戦と徐々に追い詰められるなか、いよいよ昭和天皇の“聖断”を仰ぐことに。一方、降伏を認めない陸軍将校らによるクーデター計画が、水面下で進んでいた。 すでに二度も映画化されている終戦を巡るドラマを、コミカライズ版では幕末の「尊皇攘夷」思想から説き起こす。天皇を切り札に討幕を進めた薩長は、明治維新後も陸海軍を掌握。統帥権の名のもとに、軍を議会や内閣から独立した存在であり続けさせた。いわば“玉”を抱え込んだのだ。 皇太子時代に第一次大戦の戦跡を訪れた昭和天皇は、戦争の悲惨さを痛感する。だが、大陸進出を押し進める軍部の膨張は歯止めがきかない。満洲事変、二・ニ六事件、日米開戦……連綿と続く軍部と天皇との緊張関係を軸に、終戦の日のドラマが幕を開ける──。 作画を担当するのは、漫画家の星野之宣。『ヤマタイカ』『星を継ぐもの』で星雲賞コミック部門を、『宗像教授異考録』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。日本人として初めて、大英博物館で原画展を開催した。
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