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もう一つの「幕末史」―――“裏側”にこそ「本当の歴史」がある!

もう一つの「幕末史」―――“裏側”にこそ「本当の歴史」がある!

半藤 一利

累計読者数3
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この本について

歴史を読んでいると、「結局あの時代の人たちは何を考えていたんだろう」とモヤっとすることがあります。特に幕末は、攘夷だ開国だと議論が二転三転して、いまの価値観だけで追いかけるとどうしても表面的な理解で止まってしまう。私もずっとそのあたりが腑に落ちずにいました。 半藤一利さんの『もう一つの「幕末史」』は、そのモヤモヤをほどくときにちょうどいい一冊でした。吉田松陰の「一旦攘夷・後に自主開国」という揺らぎのある発想や、薩摩と長州が外圧の前でどう判断を誤り、どこで踏みとどまったのかが、淡々とした語り口で描かれています。読んでいると、当時の人たちが決して一直線の思想で動いていたわけではなく、むしろ私たちと同じように迷いながら選んでいたことが見えてきます。そして、昭和の対外圧力の話が挟み込まれることで、「熱狂が国を動かすときの危うさ」が歴史の中で繰り返されている構図として立ち上がってくるのが、この本の大きな効き目です。 歴史を英雄譚としてではなく、人間の判断の積み重ねとして読みたい人には特に刺さると思います。幕末の「裏側」を知ることで、いまの社会の空気の変化に対して、自分の足で考える感覚が少しだけ強くなる、そんな読後感のある本でした。

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