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明治維新という過ち 【改訂増補版】: ~日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト~

明治維新という過ち 【改訂増補版】: ~日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト~

原田伊織

累計読者数17
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star総合評価 57/100
start序盤集中型
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この本について

歴史の話になると、どこかで「自分が学校で習ってきた物差しは本当に正しかったのか」というモヤモヤが顔を出すことがあります。特に幕末や明治維新まわりは、正義と悪がきれいに整理されすぎていて、腑に落ちないまま大人になった人も多いはずです。僕自身もその一人で、疑問を抱えながらも、どこから手をつければいいのか分からないまま放置していました。 『明治維新という過ち』は、そのモヤモヤを一気にほぐすというより、まず「その違和感は自然なものだよ」と肯定してくれる本でした。長州・薩摩サイドの視点で固められた歴史観に疑問を挟む余地はあること、そもそも幕府と朝廷が敵対していたという前提すら怪しいこと、そして明治維新が“無条件の正義”として扱われている状況そのものに目を向ける必要があること。読んでいくうちに、これまでの歴史の見方を一度まっさらにしてみてもいいのかもしれない、と思えるようになります。 とはいえこの本は、何かを信じろと押しつけてくるタイプではなく、むしろ「いまの歴史の捉え方は、本当にあなた自身の視点なのか?」と静かに問い直してくる感じです。会津や二本松の姿勢がなぜ評価されるのか、西欧崇拝への急転換をどう理解すべきかなど、具体的な事例を通して見えてくるものが多く、歴史の話が急に自分の生活感覚に近づいてくる感覚がありました。 特に、既存のストーリーにうまく馴染めず、「もっと別の角度から歴史を見たい」と感じている人には強く刺さると思います。正解を与えてくれる本ではないけれど、思考の足場を広げてくれる一冊でした。

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