
若い読者のための日本近代史 私が読んできた本 (PHP文庫)
半藤 一利
PHP研究所 / 2014-04-01
累計読者数3
平均ハイライト数 6.3件/人
推定読了時間 約3時間47分
star総合評価 34/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 11%
この本について
最近、歴史を学ぶ意味について考え込むことが多いです。正義とか間違いとかよりも、判断の「根拠」をどう持つかが分からなくなる瞬間がある。とくに仕事で決断を迫られたとき、楽観や勢いだけで動いてしまいそうになる自分にヒヤッとします。そんなとき、この本の抜粋を読んでいると、過去のリーダーたちの“現実を見る力”と、そこから外れたときに生まれる破綻がじわっと刺さってきました。 半藤さんの語り口は、歴史の大きな物語というより「どう判断し、どう自分の限界を見るか」という目線に近くて、仕事に落とし込みやすいです。明治の指導者が徹底して国力を見極めたことや、逆に昭和の政治家が想像的楽観主義に酔ったことを読むと、“希望だけで進んではいけない”という、当たり前だけど忘れがちな視点が強制的に戻ってきます。また、日中の心の距離についてのくだりは、歴史問題というより、人と人の関係にそのまま置き換えられる話で、傷つけた側と傷つけられた側の記憶がズレることの重さを思い知らされます。 歴史を勉強し直したいというより、「判断の軸を整えたい」「過去の失敗の構造を自分ごととして見たい」という人に向いている本です。偉人を崇めるタイプの近代史ではなく、迷いや誤解や楽観の積み重ねを、落ち着いた視点で辿れる一冊だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
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出版社による紹介
昭和史の第一人者は、いかなる本を読んできたのか?本書は、近現代史研究の第一人者が、日露戦争から戦中・戦後に至るまでの歴史を深く理解する上で名作22篇を厳選し、作品を読み解きしつつ、歴史の実相に迫ったもの。特に読みどころは、司馬遼太郎著『坂の上の雲』に関する80ページの論考。「こんな読み方があったのか」「こんな歴史があったのか」と読書の面白さを味わうとともに、知られざる歴史を知ることができる。近現代史の語り部として読者の絶大な信頼を得ているその史眼は、いかなる読書歴から培われたのか。本書には、著者独自の「本の読み方」に触れる楽しみもある。一冊でいくつもの味わいがある、まさに読書ガイドの「決定版」である。 【PHP研究所】
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