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日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く (小学館文庫)

日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く (小学館文庫)

佐藤優

小学館 / 2011-02

累計読者数4
平均ハイライト数 39件/人
推定読了時間 約8時間43分
star総合評価 70/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 46%

この本について

歴史の話って、距離を置いて読むつもりが、いつの間にか「自分ならどう判断するだろう」というモヤモヤに引きずり込まれることがあります。特に国同士の衝突や判断ミスの話になると、今の自分の仕事や組織の意思決定とも変に重なってしまうというか、単純な善悪では片づけられない重さが出てきます。 佐藤優さんの『日米開戦の真実』は、そのモヤモヤに一つ距離を置かせてくれる本でした。大川周明の思考を丁寧にたどることで、「国家が間違うとき、知識人はどう振る舞うのか」という、今にも通じる問いが浮かび上がってきます。読者が保存した抜粋を見る限り、多くの人が刺さっているのは、歴史が単線ではなく複数の“小世界”の視点で成り立つという感覚、そして外科手術のような「痛みによる救済」は国際政治では通用しないという冷徹な指摘だと思います。こうした視点を知ると、他国の行動や過去の日本の判断も、一段引いて考えられるようになります。 また、アメリカやイギリスがどんな内在論理で動いていたのか、日本側は何を“筋”と考えていたのかが、感情ではなく構造として理解できるようになるのもこの本の効きどころです。自分が所属する組織や社会が誤った方向へ向かう気配がする時、どんな思考パターンが危ういのか、逆にどう距離を取ればいいのかを考えるヒントにもなります。 歴史そのものより、「判断の背景を知りたい人」や「組織の意思決定に疲れている人」に静かに刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

真珠湾攻撃直後のNHKラジオでの連続講演をもとに、一九四二年一月に出版された大川周明著の『米英東亜侵略史』は、アメリカの対日政策の分析において、客観的および実証的なものだった。なぜ日本は対米英戦争に踏み切ったのか。アメリカの「太平洋制覇」戦略、執拗な満蒙への介入、イギリス植民地政策の実態などを緻密に分析し、「戦わねばならぬ理由」を大川周明は導き出していた。現在の地盤沈下する日本国家そして日本人が抱える外交政策の困難な問題を克服するヒントは過去の歴史にあるとの認識から、著者が『米英東亜侵略史』を丁寧に読み解く。
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