
amazonのすごい会議―ジェフ・ベゾスが生んだマネジメントの技法
佐藤 将之
東洋経済新報社 / 2020-09-18
この本について
会議って、誰が何を考えているのかよく見えないまま時間だけ過ぎていくことがあって、「これ本当に前に進んでるのかな…」と帰り道でモヤモヤしてしまうんですよね。発言しない人をどう巻き込むかとか、数字で判断したいけれど定性的な感覚も捨てきれないとか、そのあたりのバランスに悩む人は多いと思います。僕もずっとそこが苦手でした。 この本が面白いのは、アマゾン式の厳しい合理性を押し付けるというより、「会議を前に進めるための視点」をかなり現実的なレベルで教えてくれるところです。たとえば、ソリューションが見えているときは議論を深掘ればいいけれど、見えていないときは“短時間で荒く量を出す”ほうが良いとか、口では合理的と言いながら実際にはあまりやれていないことを丁寧に言語化してくれます。また、KPIを設定する重要性はよく聞く話ですが、「不要になった数字は見るのをやめる」という視点まで書かれているのが個人的にはかなり刺さりました。数字を増やすより、手放す判断こそ難しいので。 さらに印象的だったのは、深掘りする「ダイブディープ」の姿勢です。マイクロマネジメントとは違う形で、原因を一緒に追っていくあの空気感は、日本の会議ではなかなか見られません。情報を抱え込んで立場を保つのではなく、みんなで真因にたどり着くためのスタンスが具体的に書かれていて、実際の会議での振る舞いが少し変わりました。 会議が形骸化しがちな組織で働いている人や、「結局この時間で何が決まったんだっけ?」と感じやすい人には特に刺さると思います。僕と同じように会議に疲れやすいタイプには、意外と静かに効いてくる一冊でした。
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