
水中の哲学者たち
永井玲衣
講談社 / 2021-09-28
累計読者数22
平均ハイライト数 16.3件/人
推定読了時間 約5時間22分
star総合評価 57/100
start序盤集中型
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この本について
最近、「考えすぎじゃない?」と言われるたびに、逆にモヤッとしてしまう瞬間が増えました。優しさっぽい形をしているのに、なぜか息苦しくなるあの感じ。考えること自体が悪いみたいに扱われると、自分の感覚まで鈍っていくようで怖いんですよね。 『水中の哲学者たち』は、そのモヤモヤに寄り添いながら、「わからなさ」と共に生きるための別の姿勢をそっと示してくれる本でした。たとえば、人と完全にわかりあえないからこそ耳を傾けられる、という視点。これは仕事でも人間関係でも、そのまま効いてきます。また、自分の中にあるちょっとした“こだわり”や“わずらい”を、否定せずに観察する眼差しも心地よかったです。役に立つ/立たないではなく、「それが自分を形づくっている」と捉え直せるのが救いでした。 読んでいて感じたのは、この本は大きな答えをくれるタイプではなく、「一緒に海の中で立ち泳ぎしてくれる人」に近いということです。悩みがなくなるわけではないけれど、ああ、みんな溺れながら笑ってるんだなと気づくと、少し呼吸が戻る。そんな読後感でした。 考えることをやめたくない人、簡単に“そういうものだよ”で片づけられたくない人に、静かに刺さると思います。
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出版社による紹介
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