
さみしくてごめん
永井玲衣
大和書房 / 2025-06-18
累計読者数3
平均ハイライト数 48件/人
star総合評価 66/100
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この本について
仕事の準備が間に合わない夢を見たり、人が多い場所にいるのに妙に孤独だったり、誰にも言えない違和感を抱えたまま毎日をやり過ごしてしまうことがあります。忙しいだけなのか、自分が鈍くなっているのか、その正体がよくわからないまま積み重なっていく感じです。 『さみしくてごめん』は、その「言葉にならないまま沈んでいく感覚」を丁寧に拾い上げてくれる本でした。例えば、散歩中に見つけた花とジョアの組み合わせに立ち止まってしまう瞬間や、自分の“手”が急に奇妙に思えてくる瞬間。ああ、そういう小さなざわつきが確かに自分にもあった、と気づかされます。また、倫理や仕事、好きになってしまった論文のことまで、日常の迷いをそのままの形で扱ってくれるので、「考えすぎてしまう自分」を否定せずにいられました。渋谷という街の喧騒と孤独が同居してしまう感じも、言葉にしてもらえるとほっとします。 大げさに世界を変えてくれるわけではないけれど、世界の見え方が少しだけ揺れます。歩き慣れた道の木が別の表情をしているように思えたり、問いを抱えたままでいることが急に許されるような気がします。自分のペースで生きたいのに、現実にはうろたえてしまう人に向いていると思います。 「考え込む癖があるのに、答えは急いでいらない」そんな人に刺さる一冊でした。
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出版社による紹介
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