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何様(新潮文庫)

何様(新潮文庫)

朝井リョウ

新潮社 / 2019-07-01

累計読者数8
平均ハイライト数 6.6件/人
推定読了時間 約4時間28分
star総合評価 50/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%

この本について

人と比べてばかりで、自分だけ置いていかれているような気分になる日ってありますよね。周りは恋愛も仕事も順調そうなのに、自分は何をしてきたんだろう…と急に胸がざわつく。あるいは、大人になるにつれて「そういうもんだ」で済ませることが増えて、本当の気持ちを置き去りにしている気がしたり。僕自身、そんなモヤモヤをどう扱えばいいのかずっと迷ってきました。 『何様』は、その「うまく言葉にできないひっかかり」を、登場人物たちの会話や視線を通して代わりに拾い上げてくれる本です。たとえば、人の細かい変化に気付くのは「ひとりでいることが好きだから」かもしれない、という気づき。あるいは、どれだけ肩書きを積み上げても、手荷物検査を通るのは結局“素の自分”だという感覚。そして、社会の回転に削られそうになりながらも守り抜きたい「本気の一秒」の存在。どれも大げさではなく、日常のどこかで思い当たるような、小さくてリアルな視点ばかりです。 誰かに迷惑をかけず、正しくまともでいようとするほど苦しくなる人に、この本は静かに効きます。うまく立ち回れない自分のままでも、大切にすべき時間や距離感があるのかもしれない。そう思わせてくれました。 自分のペースで生きたいのに、周りの速度が気になって仕方ない人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

生きるとは、何者かになったつもりの自分に裏切られ続けることだ。直木賞受賞作『何者』に潜む謎がいま明かされる―。光太郎の初恋の相手とは誰なのか。理香と隆良の出会いは。社会人になったサワ先輩。烏丸ギンジの現在。瑞月の父親に起こった出来事。拓人とともにネット通販会社の面接を受けた学生のその後。就活の先にある人生の発見と考察を描く6編!(解説・若林正恭(オードリー))
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