
信仰 (文春e-book)
村田 沙耶香
第三文明社 / 2021-12-10
累計読者数17
平均ハイライト数 4.4件/人
推定読了時間 約4時間25分
star総合評価 53/100
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この本について
「人の“現実”と自分の“現実”って、そんなに違うものなんだろうか…」と考え込む瞬間ってありませんか。誰かの選択がどうしても理解できなかったり、逆に自分が“正しさ”を押しつけていたことに後から気づいて落ち込んだり。私自身も、人を心配して言ったつもりの言葉で場を冷やしてしまった経験が何度もあります。 村田沙耶香さんの『信仰』は、そのモヤモヤを真正面から扱っています。カルト、個性、多様性、正しさ。どれも大きすぎるテーマなのに、作中の語りは驚くほど日常的で、むしろ他人の“幻想”にどう距離を取るかという身近な話として響いてきます。たとえば、人が大事にしている楽しみを「それ現実的じゃないよ」と壊してしまうことの残酷さや、逆に“現実”という言葉そのものも洗脳になりうるという指摘は、自分の立ち位置を揺さぶってきます。 読みながら、「多様性って、気持ちよく受け入れられるものだけを選んでいるだけじゃないか」「私は人を幸せにしたいのか、安心したいだけなのか」と、目をそらしていた部分を静かに突かれました。自分の癖や弱さまで含めて、もう一度“他者との距離感”を考え直したい人には刺さると思います。 正しさに疲れたとき、自分の“現実”が揺らいでもいいと思わせてくれる一冊でした。
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出版社による紹介
「創学」とは「創価信仰学」を意味する。あくまで信仰に軸足を置き、創価学会員の信心をストレートに思想化する試みを書籍化。てい談「理性と信仰をめぐって」(黒住真・佐藤優・松岡幹夫)、対談「仏教哲学と信仰」(末木文美士・松岡幹夫)、論考「キリスト教神学から見た『創価信仰学』」(佐藤優)ほか、インタビュー、書評なども収録。
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