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生命式 (河出文庫)

生命式 (河出文庫)

村田沙耶香

河出書房新社 / 2019-10-17

累計読者数4
平均ハイライト数 3.8件/人
推定読了時間 約3時間12分
star総合評価 43/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 42%

この本について

他人と同じように振る舞えているのか、ときどき不安になります。普通って何なのかも分からないし、誰かの価値観に合わせているうちに、自分の感覚がどこかへ行ってしまう感じもある。周りに馴染もうとしながら、でもどこかで「本当は違うんだけどな」とつぶやいてしまうあの感じです。 村田沙耶香『生命式』は、そのモヤモヤを無理に解消しようとはしません。ただ、自分が感じている「違和感」そのものに光を当ててくれるところがあります。例えば、正常と呼ばれるものの心許なさだったり、食べ物や文化を介して見えてくる「他人の世界」の距離感だったり、みんなが少しずつ噓をついて成り立っている社会の脆さだったり。読んでいると、ああ、自分が戸惑っていたのは変だからじゃなくて、もともと世界がそういう構造だからなんだ、と少しだけ息ができるようになります。 特に刺さったのは、誰かの価値観に強く引っ張られそうになったとき、自分の身体や欲望を取り戻す感覚がちゃんと描かれているところです。強さではなく、ただ「自分のままでいたい」と願うときの小さな抵抗。その現実的な手触りが、この本にはあります。 「周りと同じ顔をしながら、本音は常に別の場所にある」というタイプの人には、けっこう深く届くと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

夫も食べてもらえると喜ぶと思うんで――死んだ人間を食べる新たな葬式を描く表題作のほか、村田沙耶香自身がセレクトした、脳そのものを揺さぶる12篇。文学史上、最も危険な短編集!
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