ヨムナビ
コンビニ人間 (文春e-book)

コンビニ人間 (文春e-book)

村田沙耶香

文藝春秋 / 2018-09-04

累計読者数17
平均ハイライト数 7.2件/人
推定読了時間 約1時間50分
star総合評価 54/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 41%

この本について

仕事でも人間関係でも、「普通って何なんだろう」と考え込む瞬間がありませんか。周りに合わせようとして疲れたり、自分の基準が掴めなくなったり、誰かの“当然”に土足で踏み込まれてモヤっとしたり。私自身もよくあることで、うまく人間をやれていない気がして不安になることがあります。 『コンビニ人間』は、そういうときに静かに効いてくる本でした。主人公が“世界の部品”として機能することで安心し、逆にそこから外れた瞬間に基準を失っていく姿は、少し極端だけどどこか身に覚えがあります。読んでいて、私たちも社会の「音」に合わせようとして、知らないうちに自分の癖や違和感を削っていっているのかもしれない、と気づかされました。また、人が他人の“変”にやたら踏み込んでくるあの感じも、この作品ではかなり踏み込んで描かれていて、妙に腑に落ちます。ああ、あれって私だけが感じていた息苦しさじゃなかったんだなと。 とはいえ、この本は「自分らしく生きよう」と背中を押すタイプではありません。ただ、普通とは何か、正常って誰の基準なのかを、一度立ち止まって考える余白をくれる作品です。読んだ後は、他人の基準に合わせて焦る前に、「今の自分は何に反応しているんだろう」と確かめる癖がつきました。そういう意味で、この物語は“世界とどう距離を取るか”を見直すきっかけになります。 周りの目に疲れやすい人、つい自分を矯正しがちな人には特にしみる一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

村田沙耶香の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「普通」とは何か? 現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作 36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。 日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、 「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる——。 「いらっしゃいませー!!」 お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。 ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、 そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。 累計92万部突破&20カ国語に翻訳決定。 世界各国でベストセラーの話題の書。 解説・中村文則
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要