
歎異抄 (光文社古典新訳文庫)
唯円、親鸞、川村 湊
講談社 / 2000-09-10
累計読者数8
平均ハイライト数 2.1件/人
推定読了時間 約3時間17分
star総合評価 33/100
boltライト読書型
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この本について
最近、「自分の力だけで何とかしなきゃ」と気負うほど空回りして、余計にしんどくなることが多いなと思っています。頑張るほど視野が狭くなっていく感じがあって、でも手放すってどういうことなのかはよく分からない。そんなときに『歎異抄』を読むと、肩の力が抜けるというより、「ああ、人間ってそもそもこんなもんなんだよな」と地面に降り立つような感覚がありました。 この本が効いてくるのは、まず「自分でなんとかしようとするほど道が見えなくなる」場面に、親鸞と唯円のやり取りがそのまま差し込んでくるところです。念仏を“作為なくやるもの”と語るくだりは、努力を否定するわけじゃないのに、「結果を握りしめなくていい」という視点をそっと示してくれる。また、善い悪いで人を線引きしない姿勢に触れると、評価や比較で自分を追い込む癖が少し緩む。さらに、聖人の教えが歪んでいく“現状”に唯円が悩んで反論する部分は、信仰書というより、生身の人間が迷いながら言葉をつないでいる記録として読めて、妙に胸に残ります。 誰かの正解よりも「もう無理かもな」と感じたときの一歩先を探したい人に刺さる本です。古典だけれど説教臭さがなく、むしろ弱さを抱えたままでも立っていられる場所を見せてくれる、そんな一冊でした。
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出版社による紹介
悪人正機説や他力本願で知られる真宗の開祖・親鸞。危険思想視され烈しい弾圧にあいながらも、人々に受け入れられていった、その教えの本質とは何か。師の苦悩と信仰の極みを弟子の唯円が綴った聖典に詳細な語釈、現代語訳、丁寧な解説をほどこした。日本人の「こころ」を追究する著者の手でよみがえる流麗な文章に秘められた生命への深い思想性。
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