
一年有半 (光文社古典新訳文庫)
中江 兆民 and 鶴ヶ谷 真一
累計読者数4
平均ハイライト数 5.8件/人
推定読了時間 約7時間2分
star総合評価 50/100
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この本について
最近、「自分で考えて動くって、こんなに難しかったっけ…」と立ち止まることが増えました。周りの空気や慣習に合わせてしまって、本当に判断したかったポイントが後ろに追いやられる感じ。頭では分かっているのに、つい流されるあの感覚です。 『一年有半』を読むと、この“流されぐせ”みたいなものが、今に始まった話ではないことがよく分かります。明治の頃から、日本社会そのものが「考えることを後回しにする」傾向を抱えていて、政策も産業も、その浅さゆえに揺れやすかった。兆民が書いているのは歴史論ですが、読んでいると、仕事で意思決定するときのモヤモヤや、短期の成果ばかりに意識が向きそうになる自分の癖がそのまま照らされる感覚があります。特に、理念と利害のどちらに寄りすぎても足をすくわれるという視点は、目先の数字を追いがちな日常にそのまま効きます。 この本が面白いのは、解決策を押しつけてこないところです。ただ、「考えることを避けた結果、社会も個人もどうなるか」という例を淡々と積み上げてくれるので、自分の判断軸を少し遠くから見直せる。長期の視点を持てないときや、流れに乗っているだけかもと不安になるときの、ちょっとした支えになります。 長い目で物事を育てたいのに焦ってしまう人、流れの速い環境で意思決定に疲れている人には、とても静かに刺さると思います。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの68%が集中しています。
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出版社による紹介
「余命一年半」を宣告された中江兆民による、痛快かつ痛切なエッセイ集。政治・経済・社会への歯に衣着せぬ批判から、人形浄瑠璃への熱愛までを語り尽くした明治の大ベストセラーが、豊富で詳細な注を具えて蘇る!理念と情の人・兆民の透徹したまなざしが光る「生前の遺稿」。
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