
小説の言葉尻をとらえてみた (光文社新書)
飯間 浩明
光文社 / 2017-10
累計読者数5
平均ハイライト数 36.6件/人
推定読了時間 約5時間7分
star総合評価 72/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 37%
この本について
言葉にひっかかる瞬間ってありますよね。正しいかどうかは分からないけど、「これ自分だけ?」みたいな小さな違和感。仕事の文章を書いていても、人と話していても、そういう細部が気になって手が止まることがある。私もそのタイプで、でも辞書を引いても腑に落ちないことが多くてずっとモヤモヤしていました。 『小説の言葉尻をとらえてみた』は、その小さな違和感に正面から向き合ってくれる本でした。「ふわくしゃ」みたいな新しい擬音の組み合わせがなぜ自然に聞こえるのかとか、「赤ん坊」と「赤ちゃん」を誰がどう使い分けているのかとか、普段なら通り過ぎる細部に丁寧に光を当てていく。読んでいるうちに、自分が日々感じていた引っかかりが「ただの気のせい」ではなく、言葉の歴史や地域差、使われ方の背景につながっているんだと分かって、少しだけ呼吸が楽になります。 特に刺さったのは、どの言葉にも「使われる場面」があるという話です。存在を認めることと、どこでも使っていいとすることは別だという視点。仕事の文章で迷ったとき、この考え方に何度も助けられました。 言葉の細部にちょっとでも立ち止まってしまう人には、静かに効いてくる本だと思います。自分だけの違和感が、ちゃんと世界につながっていると感じられる一冊です。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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出版社による紹介
筋を追っていくだけが小説の楽しみ方ではない。そこで語られた日本語に注目すると、作者が必ずしも意図しない部分で、読者は、ことばの思いがけない面白さに気づくだろう。『三省堂国語辞典』編集委員である著者のガイドによって、物語の世界を旅し、そこに隠れている珍しい日本語、興味深い日本語を「用例採集」してみよう。エンタメ、ホラー、時代物、ライトノベル...。「旅先」となる物語のジャンルはさまざまだ。それらの物語世界に暮らす登場人物や、語り手の何気ない一言を味わいながら、辞書編纂者の目で謎を見出し、解き明かしていく。ことば尻を捉えているようでありながら、次第に読者をことばの魅力の中へと引き込む、異色の小説探検。
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