
悩ましい国語辞典 (角川ソフィア文庫)
神永 曉
KADOKAWA / 2019-02
累計読者数3
平均ハイライト数 3件/人
star総合評価 26/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 14%
この本について
言葉を使うたびに、「これって本来どういう意味なんだっけ」と小さくつまずくことがありませんか。普段は流れで使ってしまうけれど、よく考えると根拠のないまま覚えた言い回しがけっこうあって、会話の最中にふと不安になるあの感じです。仕事で文章を書くときなんて特に、誰にも聞けないままモヤモヤが積み上がっていきます。 『悩ましい国語辞典』は、そんな“つまずき”の正体を一つずつ解いてくれる本でした。たとえば「うがった見方」が本来は相手を褒めるときの言葉だと知ると、議論の場での言葉選びが少し落ち着きます。「いたいけない」の“ない”が否定ではなく強調の接尾語だとわかると、意味の感触が変わってきます。さらに「焦る」の新しい用法が辞書によって扱いが異なるという説明も、言葉が生き物だと実感させられ、自分の使い方を過度に責めなくていいと思えます。 大きく人生が変わるような本ではないですが、日常の引っかかりが静かにほどけて、言葉と少しだけ仲良くなれる本です。細かいところで立ち止まりがちな人に刺さると思います。自分の語感を整えたいとき、机の端に置いておきたくなる一冊でした。
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