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憲法 第八版

憲法 第八版

芦部 信喜、高橋 和之

岩波書店 / 2023-09-08

累計読者数4
平均ハイライト数 35.3件/人
推定読了時間 約7時間16分
star総合評価 69/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 32%

この本について

憲法を勉強していると、「条文は読んだのに、現実の判断基準がどう動いているのかよく分からない」「国家と個人の関係って、結局どこがポイントなのか掴みきれない」というモヤモヤがつきまといます。自分も勉強しながら、抽象論と判例実務の距離に何度も迷いました。 この本がありがたいのは、制度の説明だけで終わらず、価値の衝突や利益衡量の構造を、判例の実際の動きと並べて見せてくれるところです。たとえば、比較衡量論が国家に寄りやすい危うさや、宗教と国家の距離をどこで判断するのか、あるいは「忘れられる権利」のように新しい論点に裁判所がどう位置づけを与えているのか――抜粋を読むだけでも、読者が知りたかった「リアルな線引き」が丁寧に扱われているのが分かります。条文の理念と現実の運用が、どこで接続され、どこで緊張するのかが、自分の理解の中に少しずつ形になる感覚がありました。 さらに、人権を「憲法以前に成立しているもの」と捉えたうえで、そこに国家がどこまで関与できるのか、どんな場合に制約が正当化されるのかを、自由権・社会権・制度的保障まで含めて立体的に整理してくれるのも大きいです。判例のどの部分が判断の核で、どこが傍論なのかという読み方まで書かれているので、勉強が目的の人だけでなく、仕事で法的な判断を求められる場面にもそのまま効きます。 制度の枠組みだけでなく、「なぜその結論になるのか」を自分の頭で考えられるようになりたい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

憲法の学習は,「芦部憲法」を読むことから始まる.憲法的思考のエッセンスを簡潔かつ平易に語り,世代を超えて読み継がれてきた名著を,一九九三年の初版刊行から三〇年,芦部信喜生誕一〇〇年を記念して四年半ぶりに改訂.法改正,新立法,新判例,新論点等,この間に生じた憲法変動を反映させた第八版としてここに刊行する.
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