ヨムナビ
反省させると犯罪者になります(新潮新書)

反省させると犯罪者になります(新潮新書)

岡本 茂樹

新潮社 / 2013-05-17

累計読者数30
平均ハイライト数 26.2件/人
推定読了時間 約2時間10分
star総合評価 71/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 42%

この本について

人の失敗に向き合うとき、「まず反省させるべきか」「でも追い詰めすぎるのも違う気がする」と揺れることがよくあります。自分が誰かに怒りを感じたときも、「この人はなぜこんな行動をしたんだろう」と思いたくても、実際はそんな余裕がないまま関係がこじれることもあります。僕自身、このあたりで何度もつまずいてきました。 『反省させると犯罪者になります』は、そのモヤモヤに静かに輪郭を与えてくれる本でした。抜粋にあるように、加害者が「反省できない」のは性格の問題ではなく、自分の痛みすら扱えない状態にあるからだと説明してくれます。そして、問題行動が起きた直後ほど、反省を強要するよりも、まずその人の抱えてきた寂しさや怒りを受け止める方が、結果として立ち直りにつながるという視点が具体的に語られます。反省文を書かせる前に、その人の中にどんな傷が積もってきたかを一緒に探っていく姿勢こそが必要なんだと、腑に落ちました。 もう一つ印象的だったのは、人は自分がされたように人に返す、という指摘です。優しくされれば優しくできるし、冷たくされれば冷たさで返してしまう。これは極端なケースの話ではなく、日常の小さな関係にもそのまま当てはまります。誰かの行動の理由を短絡的に決めつける前に、一度立ち止まる余裕をくれる本でした。 「怒りより理解で関わりたいけど、どうしてもうまくいかない」という人には、かなり刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

犯罪者に反省させるな──。「そんなバカな」と思うだろう。しかし、犯罪者に即時に「反省」を求めると、彼らは「世間向けの偽善」ばかりを身に付けてしまう。犯罪者を本当に反省に導くのならば、まずは「被害者の心情を考えさせない」「反省は求めない」「加害者の視点で考えさせる」方が、実はずっと効果的なのである。「厳罰主義」の視点では欠落している「不都合な真実」を、更生の現場の豊富な実例とともに語る。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要