
アンガーマネジメント 怒らない伝え方
戸田久実
かんき出版 / 2015-05-22
この本について
仕事でも家でも、人に伝えるときだけ妙にトゲが出てしまうことってありませんか。自分では落ち着いて話しているつもりなのに、相手は身構えてしまう。あとで「そんなつもりじゃなかったのに…」とひとり反省会が始まる。僕も同じで、特に期待が裏切られた瞬間に、言葉が強くなりがちでした。 この本が効いたのは、怒りそのものを抑えこもうとするのではなく、「なぜ怒りに転がっていくのか」を一段引いて見られるようになったところです。たとえば、怒りの背景には自分の理想や「こうあってほしい」があるという指摘は、思い当たる人が多いはずです。そして、怒りと恨みの違いを分けて考える視点も、相手を攻撃したい気持ちに飲まれそうなときのストッパーになってくれます。 さらに実践面では、曖昧にぼかした言い方ではなく、「どうしてほしいのか」「それはなぜか」を丁寧に伝えることで、無駄な衝突を避けられるというところが現実的でした。部下から「でも、だって」と返される場面や、相手を傷つけずに指摘したい場面など、日常でそのまま使えるフレーズも多いです。自分が正しいと証明するためではなく、要望を共有するために言葉を使う。この切り替えは地味ですが、かなり効きます。 人と話すたびに余計な後悔が増えてしまう人、とくに職場で感情の扱いに悩みやすい人には刺さると思います。自分の怒りを無理に押し殺さず、でも周りを傷つけずに伝えるための手がかりがほしいとき、手元に置いておくと役に立つ本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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