
ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る (NHK出版新書)
NHKスペシャル「消えた子どもたち」取材班
NHK出版 / 2015-12-11
累計読者数6
平均ハイライト数 8.8件/人
推定読了時間 約2時間28分
star総合評価 49/100
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この本について
子どもに関するニュースを見るたび、「どうして周りは気づけなかったんだろう」と自分の中にも小さなざわつきが残ることがあります。親のしんどさも、子どものしんどさも、外からは本当に見えにくい。だからこそ、「何を基準に動けばいいのか」がわからなくなる瞬間があるんですよね。 この本は、そんな迷いに対して大きな声で答えるわけではありませんが、現場で起きている“見えなさ”の背景を静かに教えてくれます。たとえば、虐待という言葉の裏に「親自身の育てられ方が侵入してくる」という視点があること。あるいは、学校や福祉が“家庭の殻”の中に踏み込めず、結果的に支援が届かなくなる現実。読みながら、原因を単純化せずに、親と子の関係をどう理解すればいいのかが少しずつ輪郭を持ってきます。 もう一つ刺さったのは、親を責めるだけでは何も動かないという点です。精神疾患を抱える親、貧困で選択肢が狭まる家庭、制度の隙間に落ちる子どもたち。どれも“誰か一人”の問題ではなく、支援の網目の細かさで結果が大きく変わってしまう。現実は重いのに、不思議と絶望だけでは終わらず、「じゃあ自分は何を見落とさないでいられるだろう」と考え続けるきっかけを残してくれます。 子どもや親をめぐる問題を、表面的な言葉だけで片付けたくない人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
役所や学校、地域も見逃していた 虐待の衝撃的事実! 18歳まで自宅監禁されていた少女、車内に放置されミイラ化していた男の子─。虐待、貧困、保護者の精神疾患等によって監禁や路上・車上生活を余儀なくされ社会から「消えた」子どもたち。全国初の大規模アンケート調査で明らかになった千人超の実態を伝えると共に、当事者23人の証言から悲劇を防ぐ方途を探る。2014年12月に放送され大きな反響を呼んだ番組取材をもとに、大幅に加筆。 [内容] はじめに──なぜ「消えた子どもたち」は放置されるのか 第一章 一八歳まで監禁されていた少女 第二章 「消えた子ども」一〇〇〇人超の衝撃 第三章 貧困のせいで子どもがホームレス、犯罪に 第四章 精神疾患の親を世話して 第五章 消えた子どもたちの「その後」 第六章 自ら命を絶った「元少女」 第七章 「消えた子ども」の親の告白 エピローグ もう一度、前を向いて おわりに──「消えていた」子どもたちが問いかけたもの 虐待が疑われる事案の通報先
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