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日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか~児童精神科医の現場報告~ (光文社新書)

日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか~児童精神科医の現場報告~ (光文社新書)

古荘 純一

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この本について

子どもの「元気なはずなのに、なんとなく表情が固い」「学校がしんどそうだけど理由がわからない」。そんな場面に出くわすたび、こちらまで胸の奥がざわつきます。親や周りの大人が気づけていないだけで、子ども自身の生活満足度がかなり低い、という指摘には僕も少しドキッとしました。 この本が効いてくるのは、原因を一人の性格や家庭だけに当てはめない視点をくれるところです。たとえば、同じ日本人でも育つ環境で生活の質が大きく変わるというデータは、「子どもの問題=個人の問題」という思い込みをほどいてくれます。また、学校のストレスがあまりに当たり前になっている社会では、低い状態そのものが平均値として扱われてしまい、本当にしんどい子が見落とされるという話も、現場の実感と重なります。さらに、いじめを語るときに加害側の自尊感情にも目を向ける必要がある、という視点は、問題を単純化しない姿勢としてかなり現実的だと感じました。 子どもの気持ちにどう寄り添えばいいか迷っている人にとって、解決策をズバッと示す本ではありませんが、「どこから誤解が始まっているのか」を落ち着いて見直す土台になります。親だけで背負わず、地域や専門職が関わることの意味も丁寧に整理されています。 子どもの変化が気になりつつ、どう声をかければいいか戸惑っている人に刺さる一冊だと思います。

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