
日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか~児童精神科医の現場報告~ (光文社新書)
古荘 純一
この本について
子どもの「元気なはずなのに、なんとなく表情が固い」「学校がしんどそうだけど理由がわからない」。そんな場面に出くわすたび、こちらまで胸の奥がざわつきます。親や周りの大人が気づけていないだけで、子ども自身の生活満足度がかなり低い、という指摘には僕も少しドキッとしました。 この本が効いてくるのは、原因を一人の性格や家庭だけに当てはめない視点をくれるところです。たとえば、同じ日本人でも育つ環境で生活の質が大きく変わるというデータは、「子どもの問題=個人の問題」という思い込みをほどいてくれます。また、学校のストレスがあまりに当たり前になっている社会では、低い状態そのものが平均値として扱われてしまい、本当にしんどい子が見落とされるという話も、現場の実感と重なります。さらに、いじめを語るときに加害側の自尊感情にも目を向ける必要がある、という視点は、問題を単純化しない姿勢としてかなり現実的だと感じました。 子どもの気持ちにどう寄り添えばいいか迷っている人にとって、解決策をズバッと示す本ではありませんが、「どこから誤解が始まっているのか」を落ち着いて見直す土台になります。親だけで背負わず、地域や専門職が関わることの意味も丁寧に整理されています。 子どもの変化が気になりつつ、どう声をかければいいか戸惑っている人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
子どもの問題 いかに解決するか いじめ、不登校、発達障害、非行 (PHP新書)
魚住 絹代 and 岡田 尊司

ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る (NHK出版新書)
NHKスペシャル「消えた子どもたち」取材班

【販売停止】「育てにくい子」と感じたときに読む本
佐々木 正美

取り残される日本の教育 わが子のために親が知っておくべきこと (講談社+α新書)
尾木直樹

うちの子なんとかなりませんか?勉強嫌いを克服して30点上げる7つの方法 ごきげんビジネス出版
佐々木 恵
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要