
取り残される日本の教育 わが子のために親が知っておくべきこと (講談社+α新書)
尾木直樹
講談社 / 2017-01-19
この本について
子どもの教育について考えるとき、どこまで親が関わるべきなのか、そもそも学校は何をしてくれているのか……そんなモヤモヤが、僕自身ずっと消えませんでした。周りを見ると、親子の距離が近づきすぎていたり、逆に学校に任せきりになっていたり、何が正解かわからなくなることばかりです。気づけば「日本の教育って、今どうなってるんだろう」と漠然と不安を抱えていました。 この本は、そんな不安に対して大げさな処方をするわけではなく、「いま日本で起きている教育のゆがみ」を丁寧に言語化してくれます。たとえば、自己肯定感の低さや、指示通りには動けるけれど自分で考える経験が少ない子どもたちの背景に、学校や家庭の文化、評価の仕組み、教師の置かれた状況など、複数の要因が絡んでいることを示してくれます。また、子どもが自分で判断する経験を積める環境がどうすれば整うのか、海外の事例を引きながら具体的に描いてくれるので、単なる批判にとどまりません。 読みながら、「教育は誰か一人の努力でどうにかなる話ではなく、社会全体の空気で決まってしまう部分が大きい」という現実を受け止めつつ、それでも家庭や自分の行動レベルでできることが見えてきました。特に、子どもの主体性を尊重しつつ放任にはならない関わり方や、評価を数値で切り捨てない姿勢は、親だけでなく社会人の学び直しにも通じる視点だと感じました。 教育の現状を「なんとなく不安」に思いながらも、具体的に整理できていなかった人に刺さる一冊です。
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ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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