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教育の力 (講談社現代新書)

教育の力 (講談社現代新書)

苫野一徳

講談社 / 2014-03-20

累計読者数10
平均ハイライト数 34.1件/人
推定読了時間 約2時間38分
star総合評価 68/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 24%

この本について

学校の話題になると、「なんであの空気ってあんなに息がしづらかったんだろう」と、昔のモヤモヤがふっとよみがえることがあります。序列が見えるようで見えない感じとか、グループ分けひとつで自分の立ち位置が揺れる感じとか。大人になった今も、似たような空気に出会うたびに説明のつかない居心地の悪さが残るんですよね。 『教育の力』は、その曖昧な生きづらさを「個人の性格」ではなく「社会がどう変化してきたか」という視点で整理してくれます。例えば、同質性が強く求められるようになった結果、学校の人間関係がかえって不安定になっていったこと。あるいは、産業社会からポスト産業社会への変化で、学校が本来育てるべき力が変わったのに、制度はまだ古いまま残っていること。自分の経験と社会の構造がつながっていく感じがあって、読むほどに「あ、あれってそういう背景があったのか」と少し呼吸がしやすくなります。 また、この本がいいのは「じゃあどうすればいいか」を現実的なスケールで語ってくれるところです。学び方を一斉型から個別化・協同化・プロジェクト型へゆるやかに広げていく話や、学校を開いて多様な人と関われる場にする話など、理想論ではなく、今の環境でも少しずつ実現できそうな視点が多い。相互承認が教育の土台になるという考え方も、決してきれいごとではなく、あの学校特有の不信感の正体を考えるヒントになります。 自分の学校経験の意味づけに悩んでいる人や、子どもとかかわる立場で「どう支えればいいのか」を整理したい人に、静かに効く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「ゆとり」か「詰め込み」かなど、教育を巡る議論には様々な対立と齟齬が渦巻いています。こうした混乱を越え、どうすれば教育を作ることができるのか。教育のためにはどのような学校がいいのか? そのための教師の資質とは? 本書は、義務教育を中心に、どのような教育が本当にと言えるのか、それはどのようにすれば実現できるのかを原理的に解明し、その上で、その実現への筋道を具体的に示してゆきます。(講談社現代新書)
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