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〈学級〉の歴史学 自明視された空間を疑う (講談社選書メチエ)

〈学級〉の歴史学 自明視された空間を疑う (講談社選書メチエ)

柳治男

講談社 / 2005-03-10

累計読者数4
平均ハイライト数 15件/人
推定読了時間 約3時間43分
star総合評価 61/100
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この本について

学校やクラスのしんどさって、大人になってからもふと顔を出します。あの空間で感じていた緊張感や、どこにいても比べられているような感覚が、今の自分の動き方に影響している気がする。でも理由がよくわからないまま、「まあそういうものか」と片づけてきた人は多いと思います。 この本は、その“当たり前”だと思ってきた学級という仕組みを、歴史の流れの中で丸ごと見直す一冊でした。たとえば、教師が「救う者」としてふるまうことで秩序が保たれてきたことや、閉じた空間で固定メンバーを競わせる構造が、学習意欲だけでなく子ども同士の関係まで左右していたこと。さらには、学級が教室を生活のあらゆる機能で埋めつくすことで、子どもに自己決定の余地がほとんど残らなくなっていったこと。どれも「そういえば自分もそういう空気の中で育ったな」と妙に腑に落ちる指摘ばかりでした。 読んでいて思ったのは、これが学校批判の本というより、「あの空間が自分に何を刻んだのか」を整理するための道具になるということです。クラスに馴染めなかった理由や、いまでも競争や評価に敏感すぎる理由を、単なる性格ではなく“装置の副作用”として捉えられるようになる。そう考えるだけで、少し気が楽になりました。 学校というシステムを外側から見直してみたい人、あるいは自分の原体験の正体をつかみたい人には特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

理想論・タテマエ論への違和感の根源――「学級」という幻想! 我々はどうして席に座って教師の話を聞いていたのか? それは教育の普遍的システムなのか? 〈崩壊〉という事態は何なのか? 近代の発明品〈学級〉の歴史性と限界を暴き、自明視された空間で暮らす子どもと教師を救済する! (講談社選書メチエ)
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