
スクールカーストの正体 -キレイゴト抜きのいじめ対応-(小学館新書)
堀裕嗣
小学館 / 2015-10-06
累計読者数3
平均ハイライト数 3.7件/人
推定読了時間 約2時間7分
star総合評価 26/100
start序盤集中型
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この本について
学校の“空気”って、大人になってもどこか引きずりますよね。あの頃の立ち位置を思い出すと、いまの人間関係や職場での振る舞いにも、説明しにくいモヤモヤが顔を出すことがあります。強い誰かが仕切ってしまう場にいると、「結局こういう序列って避けられないのかな」と諦めに近い感覚を覚えることもあって、そういうときに自分の感じ方が間違っているのか不安にもなります。 この本が面白いのは、スクールカーストを“社会の縮図”として語るんじゃなくて、あくまで学級という具体的な場で起きている現象として扱っているところです。勉強ができるかどうかより、誰が情報を持っているかとか、誰が場を回せるのかとか、私たちが思っていたより細かい関係性で序列が形づくられる。その現実を一度フラットに見直せるだけでも、自分があの頃感じていた息苦しさの理由が少しほどけていきます。また、スクールカーストを完全に否定するのではなく、「歪める力があるなら、どう扱えばいいのか」という現実的な視点が示されていて、対処の仕方を考える土台になるのがありがたいところです。 いじめや序列を語るとき、どうしても理想論か絶望論のどちらかに寄りがちですが、そのどちらにも逃げずに向き合いたい人には特に刺さると思います。あの頃の自分の違和感を、大人の言葉で再確認したいときにそっと手元に置いておきたい一冊です。
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出版社による紹介
血の通った「現場のスクールカースト論」。 現役のベテラン中学校教師である著者は、「スクールカーストの決定要因は、コミュニケーション能力だ」と、その本質を喝破、学校現場で現在進行形で起きている数々のいじめ、トラブル等のエピソードを紹介、分析していきます。 スクールカーストを要因とした、「LINEはずしが起きるリアルなプロセス」や、「突然キレて、暴力をふるってしまう子の事情」等々、紹介される数々のエピソードは、教育関係者ならずとも、深く考えさせられるものばかりです。 現在の子どもたちの変容の根底にあるものについて分析したうえで、全国の学校現場に向けて提案する、最終章「現代型いじめと教師の対応」は、必読です。
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