
愛 (講談社現代新書)
苫野一徳
KADOKAWA / 2018-06-09
累計読者数14
平均ハイライト数 25.4件/人
推定読了時間 約2時間53分
star総合評価 65/100
start序盤集中型
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この本について
恋愛や人間関係って、気持ちの波に振り回されることが多いですよね。相手への気持ちが本物なのか、自分のナルシシズムなのか、そもそも「愛」って何なのか。言語化できないまま、なんとなく不安だけが積み上がっていくあの感じ、けっこうしんどいと思います。 苫野一徳さんの『愛』は、そのモヤモヤを無理に前向きに変えようとしません。むしろ「恋は永遠を願い、愛は永遠を確信する」というような、本質を静かに整理していくことで、自分の感情をいったん落ち着いた場所に置けるようになる本です。恋と愛のあいだで揺れる気持ちを、ナルシシズムや「合一」と「分離的尊重」の関係として理解できると、自分が今どのあたりに立っているのかが少し見えます。それだけで、関係の捉え方が変わる瞬間がありました。 もうひとつ大きかったのは、「愛とは利己的でもある」という視点を変に否定しないところです。利己性があるからこそ相手を求めるし、同時に尊重も生まれる。その弁証法を知ると、相手に寄りかかりすぎても、突き放しすぎても苦しくなる理由が腑に落ちます。自分のエゴを責めるより、構造として理解したほうが関係を続けやすい、そんな実感がありました。 恋愛に限らず、「相手との距離感にずっと迷ってきた人」には静かに刺さる本だと思います。自分の感情の“意味づけ”を焦らずに考えたいとき、ちょうどいい足場になってくれます。
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出版社による紹介
身近で誰でも知っている概念——「愛」。しかし、実際にその意味を明らかにしようとすると様々な学問分野からアプローチをしても難しい。バーに訪れる常連客達の会話に聞き耳を立てる形で構成、楽しんで読める1冊。 第一夜 「隣人愛」と「遺伝子」〈宗教学的アプローチ〉 第二夜 「服従愛」と「名誉殺人」〈文化人類学アプローチ〉 第三夜 「動物愛」と「子猫殺し」〈芸術学的アプローチ〉 第四夜 「異性愛」と「化学物質」〈心理学的アプローチ〉 第五夜 「同性愛」と「同性婚」〈社会学的アプローチ〉 第六夜 「平等愛」と「新生児救命」〈医学的アプローチ〉 第七夜 「人類愛」と「宇宙」〈哲学的アプローチ〉
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