
中原の虹 全4冊合本版 (講談社文庫)
浅田次郎
講談社
累計読者数7
平均ハイライト数 8.7件/人
推定読了時間 約19時間42分
star総合評価 55/100
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この本について
仕事でも生活でも、自分がどこに立っているのか見えづらい時ってありますよね。目の前の判断に追われながら、「そもそも何を拠り所にすればいいんだろう」とぼんやり迷うあの感覚。私もよくそこで足が止まります。 『中原の虹』を読んだ時、その迷いに少しだけ風が通りました。歴史を知ることが「おのれの座標を持つこと」だと語る一節があって、これが妙に腑に落ちるんです。たとえば、正義が必ずしも優しさと両立しないことや、義理が人を縛ってしまう瞬間の描写。こういう人間の不器用さが丁寧に掘られていて、華やかな歴史ドラマなのに、読み終えると自分の生活の細部がちょっと違って見える。それがこの作品の効き方だと思います。 張作霖や載沢といった人物像も、英雄でも悪役でもなく、迷いも矛盾も抱えたまま前に進む姿として描かれています。過去を理想化したり断罪したりするのではなく、「歴史は戻れないからこそ、今の自分も前に進むしかない」という視点がじわっと残る。大仰な教訓ではなく、仕事で決断を迫られた時や、人間関係の義理に息苦しさを覚えた時の、ちょっとした足場になるような感覚があります。 過去と現在の間で自分の位置を探している人に刺さる物語です。
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出版社による紹介
「汝、満州の王者たれ」。予言を受けた親も家もなき青年、張作霖(チャンヅオリン)。天命を示す“龍玉”を手に入れ、馬賊の長として頭角を現していく。馬と拳銃の腕前を買われて張作霖の馬賊に加わった李春雷(リチュンレイ)は、貧しさゆえに家族を捨てた過去を持つ。栄華を誇った清王朝に落日が迫り、新たなる英雄たちの壮大な物語が始まる。圧倒的なスケールで中国近現代を描く『蒼穹の昴』シリーズ続編、待望の合本に!
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