
菜の花の沖(一) (文春文庫)
司馬遼太郎
文藝春秋 / 2000-09-10
累計読者数5
平均ハイライト数 6.2件/人
推定読了時間 約5時間16分
star総合評価 55/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 83%
この本について
仕事でも日常でも、自分がどこに立っていて、どこへ向かっているのかがふっと分からなくなる瞬間ってありますよね。目の前のことに追われているうちに、自分の立ち位置の曖昧さだけが残っていくような感覚。僕もよくそこにハマります。 『菜の花の沖(一)』を読んでいると、その曖昧さが少し整っていく感じがありました。読者の方が抜き出してくれたように、苗字の由来や身分制度の成り立ちといった細かな歴史の手触りが、ふだん自分が当然のように使っている言葉や習慣にも長い時間の積み重ねがあることを思い出させてくれます。自分がどこから来て、どういう社会の中に立っているのかを一段深く感じられるんです。 もうひとつ効いてくるのは、嘉兵衛や金蔵たちのように、名もない人々が海や町でじわじわと生き方を形にしていく姿です。大きな目標を掲げるわけでもなく、与えられた環境の中で積んだ小さな選択がいつの間にか航路になっていく。いまの自分の迷いも、そういう長い物語の途中なんじゃないかと思わせてくれます。 自分のルーツや立ち位置を見直したい人に、とくに静かに刺さる一冊だと思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの42%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
突然の災厄が、嘉兵衛を襲った。彼自身がロシア船に囚われ、遠くカムチャツカに拉致されたのだ。だが彼はこの苦境の下で、国政にいささかの責任もない立場ながらもつれにもつれたロシアと日本の関係を独力で改善しようと、深く決意したのである、たとえどんな難関が待ち受けていようとも…感動の完結篇。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要









