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鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)

鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)

浅田次郎

Bright Sparks / 2000-03

累計読者数5
平均ハイライト数 14件/人
推定読了時間 約6時間10分
star総合評価 60/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 61%

この本について

仕事でも人間関係でも、気づかないうちに気力がすり減っていて、「自分はちゃんとやれているのか」と立ち止まってしまうことがあります。そういう時って、誰かの派手な成功談よりも、静かに続けるしかなかった人の物語の方が、不思議と胸に残ったりします。 『鉄道員(ぽっぽや)』を読んでいて印象的なのは、難しい言葉や古い言い回しがやたらと多いのに、読み進めるほど人の気持ちの揺れがはっきり伝わってくるところです。たとえば「愚痴を言ったのは生まれて初めて」という場面は、強がりが習慣になっている人ほど胸に刺さりますし、「鉃道」という文字に込められたこだわりを知るだけで、日常の風景の見え方が少し変わります。静かな職場で、誰にも気づかれないまま役目を果たし続けるとはどういうことか。その重さが淡々と描かれているのが効いてきます。 この本は、何か劇的に救ってくれるというより、気づけば自分の中のスイッチをひとつ動かしてくれるような存在です。自分の仕事に意味があるのか迷うとき、家族との距離感を持て余しているとき、ふと「続ける理由」が見える瞬間があります。特に、派手さとは無縁の場所で踏ん張ってきた人に刺さる一冊だと思います。 静かな物語ですが、読み終えると少しだけ姿勢が変わるような、そんな本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた...。映画化され大ヒットした表題作「鉄道員」はじめ「ラブ・レター」「角筈にて」「うらぼんえ」「オリヲン座からの招待状」など、珠玉の短篇8作品を収録。日本中、150万人を感涙の渦に巻き込んだ空前のベストセラー作品集にあらたな「あとがき」を加えた。第117回直木賞を受賞。
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