
『寺田寅彦全集・290作品⇒1冊』 【さし絵・図解つき】
寺田 寅彦
累計読者数8
平均ハイライト数 2.5件/人
star総合評価 51/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 90%
この本について
仕事でも勉強でも、がんばって積み上げているつもりなのに「これ全部、あとで忘れるんじゃないか」とか、「こんな寄り道していていいのかな」と妙にもやつく時があるんですよね。効率とか成果ばかり見ていると、余白みたいな時間や遠回りの価値が急に分からなくなる瞬間があります。 寺田寅彦を読むと、そのモヤモヤに少し風が通ります。たとえば「鉛を食べて鉛の糞をする虫」の話。無駄に見える行動も、当の生きものにとっては何かしらの必然があるかもしれない。人間にも同じことが言えるのでは、と考えさせられます。そして「知らない」と「忘れた」は違うし、忘れたとしても残ったわずかなものが自分の核になる場合もある。あの感覚に妙に救われました。また、質的な思いつきを雑に扱う空気への違和感にも丁寧に言葉を与えてくれて、寄り道や小さな興味を切り捨てないでいい理由が、肩の力が抜けるくらい自然に示されています。 効率の良し悪しで自分を評価しがちな人、寄り道に罪悪感を覚えがちな人にとっては、静かに支えになる一冊だと思います。自分の歩幅で進んでいいんだなと、ふっと思わせてくれる読み味です。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
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