
ベンチャーキャピタルの実務
グロービス・キャピタル・パートナーズ and 福島 智史
東洋経済新報社 / 2022-11-25
この本について
スタートアップまわりの仕事をしていると、「結局VCって何を見てるんだろう」「投資の判断ってどうやって決まるんだろう」といったモヤモヤがつきまといます。自分も表面的な知識だけで場に立っている感覚が抜けず、会話の解像度を上げたくてこの本を手に取りました。 読んでみて効いたのは、まず“ビジョン”の扱い方がまったく違うという点でした。一言のキャッチコピーより、事業が大きく育ったときに生活がどう変わるのか、細部まで語れるかどうかが問われる。ここを知ってから、起業家との対話の深さが変わりました。さらに、ファンドが10年をかけて投資し、回収していく“仕組みそのもの”が丁寧に書かれていて、2・20の意味やなぜ組合形式なのかまで腹落ちします。裏側を理解すると、VCがどのタイミングで何にこだわるのかが自然と読めるようになりました。また、起業家支援は量より質だという話も刺さりました。大事な局面で相談される存在になれるかどうか。これは自分の働き方にも直結する視点でした。 VCやスタートアップに関わっていて「なんとなく全体像がつかめない」と感じている人に合う一冊だと思います。業界の歴史や制度の説明はありますが、読み終える頃には、自分の目線の位置がひとつ上がったような感覚が残りました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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