
攻めのファイナンス スタートアップCFO入門
竹居邦彦
この本について
スタートアップに関わっていると、「数字の判断に自信が持てない」「CEOの思いはわかるのに、投資家にはどう説明すればいいのか」といったモヤモヤを抱えたまま走り続けることが多いと思います。自分も現場で意思決定の根拠を言語化しきれず、なんとなく不安を抱えたまま動く時期がありました。 この本がよかったのは、CFOを“財務の人”として切り離すのではなく、CEOと同じ景色を見ながら「ビジョンを数字で語る人」として捉え直してくれるところです。数字は苦手、という話ではなく、3〜5年先をどう構造化して説明するか。その視点を持つだけで、投資家との会話も、社内での役割も変わっていくのだと実感しました。また、価格設定やビジネスモデルの捉え方がやけに具体的で、付加価値で値段を決めるとはこういうことか、と行動レベルで理解できます。 さらに刺さったのは、公正世界仮説の話でした。合理的でない世界で判断し続けるのがスタートアップで、だからこそ、自分が何を求め、相手が何を求めているのかを整理したうえで交渉に臨む必要がある。ネゴシエーションが「気合」ではなく再現性のある技術だと認識できたのは大きかったです。 スタートアップで意思決定の重さに疲れている人、あるいは「自分の役割は何なのか」を整理したい人に、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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