
エバンジェリストに学ぶ成長企業のためのワークスタイル変革教本Vol.1 workstyle innovation編 (ワークスタイル変革実践講座(NextPublishing))
JASISA(一般社団法人日本中小企業情報化支援協議会)
good.book / 2016-02-19
この本について
働き方の議論って、どうしても「制度を変えればいいんでしょ」とか「リモートOKにすれば解決するんでしょ」みたいな単純化に寄りがちですが、現場にいるとそんなにきれいにいかないよな……と感じることが多いと思います。特に、中間管理職の“なんとなくの抵抗”や、休みたい人が休むとどこかにしわ寄せが出る構造など、言葉にしづらいモヤモヤは積み上がり続けます。 この本は、そのモヤモヤを感情論ではなく「具体的な行動」と「現実の組織構造」からほどいてくれるのがありがたいところです。例えば、在宅勤務を成立させるには“在宅でもできる仕事をつくる”のではなく、“どこでも働ける基盤を先につくるべき”という指摘は、仕組みの順序を見直すきっかけになります。また「上司がいないと回らない仕組みは、上司の怠慢」という言葉は、責任の所在が曖昧になりがちな現場を冷静に見直す視点をくれます。さらに、リモートで失われやすい“雑談”をどう再設計するかなど、実務に持ち帰れる話が多いのも嬉しいところでした。 仕事を良くしたいけど、誰かを悪者にする議論にはうんざりしている人、あるいは「制度と現場のズレ」をどう埋めたらいいか悩んでいる人には特に刺さると思います。働き方改革を掲げながらも、結局は昔の延長線で動いてしまう組織にいると、何から変えればいいのか見えなくなるものですが、この本は“まずどこをいじれば前に進めるのか”を静かに示してくれる一冊でした。
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