
日本企業の社員は、なぜこんなにもモチベーションが低いのか?
Rochelle Kopp
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2015-02-18
この本について
仕事のモヤモヤの中でも、「なぜこの組織はこんなにやる気が出ないんだろう」という疑問は、結構しつこく残り続けます。自分の努力の方向が見えなかったり、上司の細かい指示に疲れたり、残り1%の粗だけを指摘されて心がしぼんだり。自分だけの問題じゃないと頭ではわかっていても、解決の糸口がつかみにくいんですよね。 この本は、そんな“言語化しづらい違和感”を外側から説明してくれる感じがあります。たとえば、日本特有の「不確実性の回避」が行動レベルでどう作用しているのかや、ヒエラルキーの強さが意見の出づらさにつながる構造など、私たちが空気として吸い込んでいる前提を客観的に扱ってくれる。そしてもう一つ大きいのは、「減点主義」や「マイクロマネジメント」が現場のモチベーションをどう奪っていくのかが、わりと生々しい形で書かれている点です。読んでいて、自分の中で長らく正体不明だったストレスの正体が輪郭を持ち始める感覚がありました。 さらに、組織の改善についても大げさな理想論ではなく、感謝の伝え方や行動ベースのフィードバックのように、明日からできるレベルの話が混ざっているのがありがたいところです。大きな改革よりも、まず職場の会話を変えるところから始めたい人にはしっくりくると思います。 自分の職場の「なぜこうなるのか」を落ち着いて理解したい人に刺さる一冊です。
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