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「子供を殺してください」という親たち(新潮文庫)

「子供を殺してください」という親たち(新潮文庫)

押川 剛

新潮社 / 2017-08-09

累計読者数5
平均ハイライト数 5.8件/人
推定読了時間 約3時間42分
star総合評価 56/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 80%

この本について

家庭内のトラブルって、外からは「よくある親子の衝突」に見えても、実際にはどこまでが“家庭の問題”で、どこから“専門の介入が必要な領域”なのか、判断に迷うことが多いと思います。警察に相談しても動けない、医療もつながらない、でも家族の中ではギリギリの状態が続いている。そんなモヤモヤを抱えたまま日常を回している人は少なくありません。 この本は、そうした「どう動けばいいのか分からない」場面を、制度や現場の実態とセットで見せてくれるところが大きな救いでした。たとえば、暴力ではなく暴言や束縛が家族を追い詰めるケースや、万引きや薬物など家族の知らない違法行為が背景にあるケース。さらに、医療保護入院の同意が家族の誰か一人に委ねられるようになった現行制度の重さも、当事者視点で立ち止まらせてきます。制度が“地域移行”に舵を切ったことで、グレーゾーンの人たちが行き場を失う現実も、読んでいて胸がざわつきました。 読んで感じるのは、「家族だけで抱え込むのは無理だ」という、ごく当たり前だけど見落としがちな事実です。専門家にどうつなぐか、どこで線を引くか。家庭内に囲い込むのではなく、第三者との関わりを増やす必要性は、私自身も身に覚えがあって刺さりました。 家族の問題と社会の制度の境目で立ち止まっている人にこそ、静かに効く本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

家族や周囲の教育圧力に潰れたエリートの息子、酒に溺れて親に刃物を向ける男、母親を奴隷扱いし、ゴミに埋もれて生活する娘…。現代社会の裏側に潜む家族の闇と病理を抉り、その先に光を当てる――!! 様々なメディアで取り上げられた押川剛氏の衝撃のノンフィクションを鬼才・鈴木マサカズ氏の力で完全漫画化!
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