
男ともだち (文春文庫)
千早 茜
文藝春秋 / 2017-03-10
累計読者数7
平均ハイライト数 29.4件/人
推定読了時間 約3時間47分
star総合評価 76/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 68%
この本について
人と距離を取るのが下手で、でも近づけば近づくほど息苦しくなる時ってありませんか。仕事に集中したいのに、誰かとの関係が頭の端でずっと揺れていて、どこまで踏み込んでいいのか自分でもよくわからない。私もよくその迷路に入り込みます。 『男ともだち』は、その曖昧さを無理に整理しようとしません。むしろ「そういう揺らぎのままでも生きられる」とそっと示してくれる物語でした。創作に没頭したくても恋愛のやり取りに気力が持っていかれるところや、孤独の時間ほど純度の高いものが作れるという感覚、変わりたい気持ちと変わりたくない気持ちが同居するあのしんどさ。読んでいて、ああこれ私だけじゃないんだと何度も思いました。誰かと深く関わるたびに「特別」に縛られてしまうし、逃げたいのに相手に先に逃げられるのは許せないという矛盾すら、丁寧に描かれています。 この本は、悩みを解決してくれるタイプではありません。ただ、自分の不器用さを少しだけ肯定できる余白を与えてくれる。孤独を恐れながらも、結局は自分の手で作品や人生を作っていくしかない人には、静かに響くと思います。 こんな人に刺さります。誰かと距離を保ちつつ、自分の仕事や創作を手放したくない人。
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多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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出版社による紹介
誰よりも理解しながら決して愛しあわない二人 冷めた恋人、身勝手な愛人、誰よりも理解している男ともだち…… 29歳の女性のリアルな姿と彼女をとりまく男たちを描く直木賞候補作。 29歳のイラストレーター神名葵は、 関係の冷めた恋人・彰人と同棲をしながらも、 身勝手な愛人・真司との逢瀬を重ねていた。 仕事は順調だが、ほんとうに描きたかったことを見失っているところに、 大学の先輩だったハセオから電話がかかる。 七年ぶりの彼との再会で、 停滞していた神名の生活に変化が訪れる——。 解説・村山由佳
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