
ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか (扶桑社BOOKS新書)
為末 大 and 今井 むつみ
扶桑社 / 2023-08-30
この本について
最近、うまくできない理由が自分でもよくわからないまま、同じところをぐるぐる回ってしまうことが増えました。情報は山ほどあるのに、身体はついてこないし、言われたことも実践すると何か違う。そんな「できるようになる」の正体がつかめない感じ、けっこう共通の悩みなんじゃないでしょうか。 この本は、そのモヤモヤを言語化してくれます。たとえば、言葉には粒度があって、抽象度が上がりすぎると「気合を入れよう」みたいな雑な指示になってしまう話。逆に、動きを変えるには、本人の主観と客観をつないだシンプルな比喩のほうが効くという指摘もあります。また、運動神経の正体を「修正能力」と捉える視点や、学びが行きつ戻りつでしか進まないという感覚にも妙に安心させられました。 特に刺さったのは、知識を「自分で解釈して再構築したとき」に初めて身体に入る、というところ。単に情報を追うだけでは動けるようにならない理由が、腑に落ちる形で語られています。頭で理解しているつもりなのに成果につながらない人には、かなり現実的なヒントになるはずです。 自分の学び方にずっと違和感があった人、あるいは仕事でもスポーツでも「なんでできないんだろう」を抱えている人に、とても静かに効いてくる一冊だと思います。
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ハイライト密度
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