
身体動作解体新書 現象を本質的に分解してパフォーマンスを上げる
里 大輔 and 清水 英斗
この本について
動きに関する悩みって、努力の量とはあまり関係なくて、原因がどこにあるのか自分ではよく分からないままになることが多いと思います。頑張っているのに手応えが薄いとか、指導していても「ここを直せばいい」は分かるのに、具体的にどう伝えればいいか言語にできないまま終わってしまう、あの感じです。 この本がおもしろいのは、動作を抽象的に語るのではなく、ラインやポジションといった客観的な“基準”を置くことで、曖昧だった違和感が見える形に変わっていくところです。腕振りひとつでも「もっと大きく振ろう」ではなく、「手首を腰の下に通す」という具体的な位置に置き換えるだけで、動きと脚の連動が変わる。その小さな視点の差が、全体のパフォーマンスまで届くのを実感できます。また、できていない部分だけでなく「できている要素」を拾う視点が強調されているのも、読んでいて救われました。結果だけで判断しないための見方が言語として手に入る感覚があります。 さらには、アビリティ、テクニック、スキルという3階層を“筒”として捉える考え方が、練習や指導の組み立てをすごく現実的にしてくれます。人はみんな均一なピラミッドではなく、どこかが歪んでいる。その歪みを前提に、今どの段階をどう整えるべきかを逆算できるので、やみくもに「走り込め」にならない。身体にも予算がある、という考え方も含めて、無理のない改善の道筋を描ける本でした。 自分や選手の動きの「何がズレているのか」を言語で捉えたい人には、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
エコロジカル・アプローチ 「教える」と「学ぶ」の価値観が劇的に変わる新しい運動学習の理論と実践
植田文也

わたしの信じたオフェンス: 2024年版バスケットボールの教科書 (バスケの大学)
三原学

ことば、身体、学び 「できるようになる」とはどういうことか (扶桑社BOOKS新書)
為末 大 and 今井 むつみ

チームスポーツトレーニング 複雑系スポーツにおける現代的トレーニング戦略
ハビエル・マロ, マーレー志雄, and 結城康平

落合博満 バッティングの理屈
落合 博満
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要