
「めんどくさい」が消える脳の使い方
菅原洋平
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2022-06-24
この本について
仕事でも家のことでも、「わかってるけど、どうしても着手できない日」があります。自分の意思が弱いのかと思うと落ち込むんですが、よくよく振り返ると、気持ち以前に“脳の反応そのものが合っていないだけ”という場面が多いんですよね。雨の日が続くと散歩が止まるとか、帰宅してソファに座ったらそのまま動けなくなるとか。行動のリズムが崩れた瞬間を放置すると、めんどくささが成長してしまう感じ、すごくわかります。 この本は、そこに精神論ではなく、脳の仕組みからアプローチしてくれます。例えば、脳には通じやすい命令と通じにくい命令があって、後者を投げ続けているとめんどくささが強化されること。あるいは「とりあえず触る」だけで神経のルートが切り替わり、実際の行動につながりやすくなること。さらには、資料づくりのような腰の重い作業も、前の行動とつなげて“一行だけ書いて保存する”ところまでをセットにすると、めんどうの壁がいきなり下がること。どれも、今日から使えるわりに負荷が小さくて、読んでいて肩の力が抜けます。 「自分はめんどくさがりなんだ」と思い込んでいる人ほど、実は脳を“内臓のひとつ”として扱えていないだけ、という視点に救われるはずです。意思の問題じゃなく、脳に伝わりやすい命令に翻訳してあげるだけで行動は変わる。そんな現実的な手触りがある本です。めんどくささに振り回される日が続いている人に、静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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